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父から受け継いだお花屋さんを娘さんの感性でリフォームしました。木で作った壁は白でペイントし、アプローチの土間にも真っ白な大盤タイルを貼って清潔感を表現しました。
以前は正面が全面ガラスだったのですが、道に対して開く事はやめて逆に半分以上を閉じました。花を目立たせる必要は全く無く、坂井さんが一番かわいく見えるような店づくりをするべきだと考えたためです。
部分的に間口を設け、お花を作っている坂井さん自身が、切り取った1枚の「絵」に見えるような仕掛けを作りました。坂井さんにとって最も居心地の良い空間とする事がリフォームのコンセプトです。 |
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リフォーム前の店内です。予算もかなり少なかったので、ある物は利用して邪魔なものだけ撤去する、新たに造るものは極力少なくする…と言う方針でリフォームを進めました。木床は数年前に貼ったものなのでこのまま流用し、間仕切りとカウンター、棚だけ造り、後は既存のものにペンキを塗りました。照明器具は蛍光灯を取り外し、白木の角材(柱の端材)に電球を仕込んだだけのシンプルなものを取り付けました。 |
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道路に面した狭いお店なので、奥行きを表現するためにあえてアプローチを雁行させて、入り口が道路から直接見えないようにしました。板壁を回り込むように入りますが、入り口がずれている分、正面はガラス一枚になり作業中の坂井さんが際立ちます。木で作った小窓はつっかえ棒で支えるようにしました。 |
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蛍光灯が内蔵された大きい行灯型看板を撤去し、代わりに20cm角の小さな赤い看板を掲げ、スポットライトで照らしました。 |
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らんま部分が開放されていますので、十分な自然光が入ってきて明るいです。窓のガラスは元のものを流用し、扉だけを木で造り直しました。アプローチ部分は白いタイルになっています。 |
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事務スペースは雑然とするので壁で囲いましたが、事務所にいてもお客様の気配がわかるように小さな窓をつけました。窓の上は奥行き4cmの小さな棚になっていて、カードなどを飾る事ができます。写真で飾られているのは看板犬「スマイル」です。 |
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花を活けるのも「ブリキのバケツ」と言うシンプルさです。現在は小物も増えて、もう少しにぎやかになっています。 |
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花束を作る坂井さんです。真っ白の店内に花を並べ、坂井さんが立って、初めてお店が完成したような気がします。 |
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