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2025.08.05
メルカリってあまり使ったことがないのですが…正確に言うと過去に一回だけ使ったことがありまして、でもその時届いた品物がちょっとイマイチだったんで、その後、長らく開くことはありませんでした。
だけど、アプリ自体は残してあったので、久しぶりに眺めていたら気になる出品が…で、ついポチっと、というのが5月頃だったかな?何を買ったのかと言いますと、横山光輝の漫画「三国志」全60巻セットです。横山光輝と言っても若い人にはあまりなじみがないと思いますが、僕の少年時代には「鉄人28号」や「バビル二世」などで、知らない子供はいなかったんではないかと思うくらいの人気漫画家でした。
歴史を描いた作品も多く、この「三国志」以外にも、史実ではありませんが「水滸伝」など、横山作品を通して大昔の中国の様子を垣間見ることができました。僕は小学校の高学年だったか中学生だったかのころ、「水滸伝」全8巻を何度も凝り返し読んでいました。何度読んでもおもしろい!
権力から追われ、あるいは腐敗した政治を立て直すために、山賊と呼ばれる身分に自ら身を落としながらも、梁山泊と言う天然の要塞に立てこもった豪傑108人の人間物語であり、多感な少年時代にはたまらなく面白い世直し冒険ストーリーなんです。
一人、また一人と豪傑が梁山泊に加わる様は、今で言うなら、麦わらの海賊団に仲間が増えていくみたいなワクワクする感じです。それぞれの豪傑が背景を背負い、それが物語りを分厚いものにしています。その心は「義」であり「志」であり、ウルトラマンや仮面ライダーを卒業した少年にとって、次に没入できる先を与えてくれたのが横山光輝の「水滸伝」でした。
ストーリーはもちろんなのですが、僕は横山光輝が描く古の中国の表現、絵そのものにもとても関心を抱きました。岩山や湿地帯などの自然の描写、服装や武具、馬の表情、ぽつんと一軒家の居酒屋の佇まいなど、他の漫画では見たことがないような独特な世界観でした。
中でも城…というか城壁と、城壁にぐるりと囲まれた城塞都市は見るからに威圧的で、敵の侵入を一切許さないような重厚さがあり、城壁の上には将軍の名を冠した数々の軍旗がはためき、近寄ろうものなら矢の雨が降り、石が落とされ、煮えた油がブチまかれる…それは、自分が知っている日本のお城のイメージとかけ離れたものでした。もしこんなお城が日本にあったなら、歴史はきっと違ったものになっていたのかも…とか、想像が幾重にも飛びまくったものでした。
これだけ愛読した「水滸伝」ですが、その後、引っ越し続きでとっくに手元からはなくなっていて、ついでに記憶からも忘れ去られていました。で、時は流れて数十年後…ふとしたきっかけで思い出して、思い出したらどうにも読みたくてたまらなくなって、もう一度全巻買い揃えたってことがありました。「水滸伝」を読みたいってことより、もしかしたら「水滸伝」に没入していた自分と会いたかったのかもしれません。
話は戻って、少年時代「水滸伝」にすっかり魅了された少年が、次に「三国志」を求めるようになるのは自然な流れです。とりあえず第1巻を手に入れて読みましたが、その後が長い!長いってこともありますが、当時まだ完結もしていませんでした。
最初のちょこっとだけ読んで、「こりゃとてもついていけんなぁ〜」ということでリタイヤしたのかも…まぁ、お小遣いがもたないってことが最大の理由です。あるいは、自分自身、成長の途上にあったので、心境やら環境の変化もあり、部活だったり、友達だったり、音楽だったり、恋愛だったり…と、まぁ少年なりに忙しくもなってきて、とりたてて理由があるわけでもなく、そんなこんなでマイブームは去ったわけです。
で、たまたまメルカリで見たのがきっかけで、いろいろな思い出が脳内をめぐり、気が付いたら冒頭のポチっとになるんですが、ポチっとの前に少々迷いがありました。「三国志は吉川英治で読もうかな、ワシも大人やし…」と一瞬思ったんですが、ここで出会ったのも何かのご縁…ということで漫画をポチり。
数日後、まぁまぁのサイズのダンボール箱が届きまして、「ちょっと、あんた、何買ったの??」「重たいんだから自分で運んでよ!!」とカミさんに言われながらも心はウキウキ。箱を開けると見覚えのある背表紙がずら〜っと…60巻は迫力ありますね!
「三国志」って意識してなくても見たり聞いたりする機会はけっこうあるもので、予備知識をお持ちの方も多いかと思います。孔明と言う天才軍師とか、曹操と言うおっかないオッサンとか、なんだかんだ最後は司馬懿とか…名前くらいは聞いたことがあるでしょう。
最近の作品名で言うと、映画「レッドクリフ」とか中国ドラマ「Secret of Three Kingdoms」とか。最近の日本のTVだと「パリピ孔明」なんかも…ストーリーとしてはおふざけなので全く原作とは関係ないけど、「三国志」に対する作者のリスペクトは感じられますね。
そうした断片を重ねて何となくイメージができちゃうのが「三国志」なのですが、全編を通して読むのは初めてのことです。5月に買った全60巻を、途中中断したり、ストーリーが追えなくなって読み戻したり、タワーの様に積んだ60巻を倒壊させてしまって、どこまで読んだかわからなくなって迷走していた時期もあり、ようやく先日完読しました。
長大な物語なので読み切った満足感はあるのですが、少年時代に「水滸伝」で感じた爽快感や没入感は残念ながら感じることはできませんでした。これは物語の内容もあるのでしょうが、自分自身が年を取ったことで感じ方が変わってしまった…ということも大きいかと思います。
あと、肉体的変化もあり、老眼のせいで小さな字が…人名や地名などの読みにルビを入れてくれてあるのですが、そのルビはほぼ無理…読めません。という感じで、そのたびに集中力が途切れてしまい、昔のようには没入できないのですね。いちいち立ち止まっていては読み進めることができないので、読み方がわからない人名などは漢字のニュアンスで勝手に名前を付けて読んでました。
最後に感想をちょこっとだけ…。殺し合い、裏切り、寝返り、嫉妬、知略謀略…まぁ戦いの時代を描いた物語ですから、全編を通してそんなことが繰り返され、最後には主要な登場人物は皆死んでしまっている…という、あまりすっきりとしないラストですが、まあ史実がベースなので仕方ありませんね。
それと、これも史実なのか物語の作り方なのかわかりませんが、血統に対する強い思いが感じられず、思いを重ねにくかったということもあります。ここで言う血統というのは皇帝の血統を指しますが、主人公の劉備玄徳が漢王朝の末裔であるということで、やがて皇帝を名乗るのはわかりますが、そうじゃない皇帝もいるわけです。
地方の一豪族の長が力を持って、やがて大きな国をまとめ、「そろそろオレも皇帝か!」って感じで皇帝を名乗っちゃう…そんなこともアリなんですね。臣下はどういう思いでついていくのでしょうか?心から奉るのでしょうか?「あいつ怖いからしょうがなく従う」って感じでしょうか?
126代の皇統を護持する日本と、歴代の王朝をバタバタと倒してはまた別の王朝を立ててきた中国(正確には中国じゃないんですけど…今の中国の位置にあった国々とでも言いましょうか)では、やはり皇帝に対する思いが違うのでしょうか?
それにしても、昔の中国には1800年も前のこと…日本で言えばまだ卑弥呼の時代に、これだけの歴史上の記録が残っているというのは驚きです。これから「三国志」を読む方にお薦めしたいのですが、ぜひ後漢時代の地図を横において読んでみてください。
物語では、大軍を率いてかなりの距離を移動しています。陸路だけではなく、水軍が河を上ったり下ったり、その様子をリアルに感じるためには地図が不可欠です。各巻、巻末に簡単な地図が載っているのですが、ちょっと大雑把すぎて地図にない地名も多く出てきますんで、なんとなく迷子になったみたいでピンとこないことが結構あります。
「三国志 地図」とかで検索すると出てきますが、いまいち見やすい物がみつからず…これと言ってお勧めはないのですが、ぜひ探してみてください。
だけど、アプリ自体は残してあったので、久しぶりに眺めていたら気になる出品が…で、ついポチっと、というのが5月頃だったかな?何を買ったのかと言いますと、横山光輝の漫画「三国志」全60巻セットです。横山光輝と言っても若い人にはあまりなじみがないと思いますが、僕の少年時代には「鉄人28号」や「バビル二世」などで、知らない子供はいなかったんではないかと思うくらいの人気漫画家でした。
歴史を描いた作品も多く、この「三国志」以外にも、史実ではありませんが「水滸伝」など、横山作品を通して大昔の中国の様子を垣間見ることができました。僕は小学校の高学年だったか中学生だったかのころ、「水滸伝」全8巻を何度も凝り返し読んでいました。何度読んでもおもしろい!
権力から追われ、あるいは腐敗した政治を立て直すために、山賊と呼ばれる身分に自ら身を落としながらも、梁山泊と言う天然の要塞に立てこもった豪傑108人の人間物語であり、多感な少年時代にはたまらなく面白い世直し冒険ストーリーなんです。
一人、また一人と豪傑が梁山泊に加わる様は、今で言うなら、麦わらの海賊団に仲間が増えていくみたいなワクワクする感じです。それぞれの豪傑が背景を背負い、それが物語りを分厚いものにしています。その心は「義」であり「志」であり、ウルトラマンや仮面ライダーを卒業した少年にとって、次に没入できる先を与えてくれたのが横山光輝の「水滸伝」でした。
ストーリーはもちろんなのですが、僕は横山光輝が描く古の中国の表現、絵そのものにもとても関心を抱きました。岩山や湿地帯などの自然の描写、服装や武具、馬の表情、ぽつんと一軒家の居酒屋の佇まいなど、他の漫画では見たことがないような独特な世界観でした。
中でも城…というか城壁と、城壁にぐるりと囲まれた城塞都市は見るからに威圧的で、敵の侵入を一切許さないような重厚さがあり、城壁の上には将軍の名を冠した数々の軍旗がはためき、近寄ろうものなら矢の雨が降り、石が落とされ、煮えた油がブチまかれる…それは、自分が知っている日本のお城のイメージとかけ離れたものでした。もしこんなお城が日本にあったなら、歴史はきっと違ったものになっていたのかも…とか、想像が幾重にも飛びまくったものでした。
これだけ愛読した「水滸伝」ですが、その後、引っ越し続きでとっくに手元からはなくなっていて、ついでに記憶からも忘れ去られていました。で、時は流れて数十年後…ふとしたきっかけで思い出して、思い出したらどうにも読みたくてたまらなくなって、もう一度全巻買い揃えたってことがありました。「水滸伝」を読みたいってことより、もしかしたら「水滸伝」に没入していた自分と会いたかったのかもしれません。
話は戻って、少年時代「水滸伝」にすっかり魅了された少年が、次に「三国志」を求めるようになるのは自然な流れです。とりあえず第1巻を手に入れて読みましたが、その後が長い!長いってこともありますが、当時まだ完結もしていませんでした。
最初のちょこっとだけ読んで、「こりゃとてもついていけんなぁ〜」ということでリタイヤしたのかも…まぁ、お小遣いがもたないってことが最大の理由です。あるいは、自分自身、成長の途上にあったので、心境やら環境の変化もあり、部活だったり、友達だったり、音楽だったり、恋愛だったり…と、まぁ少年なりに忙しくもなってきて、とりたてて理由があるわけでもなく、そんなこんなでマイブームは去ったわけです。
で、たまたまメルカリで見たのがきっかけで、いろいろな思い出が脳内をめぐり、気が付いたら冒頭のポチっとになるんですが、ポチっとの前に少々迷いがありました。「三国志は吉川英治で読もうかな、ワシも大人やし…」と一瞬思ったんですが、ここで出会ったのも何かのご縁…ということで漫画をポチり。
数日後、まぁまぁのサイズのダンボール箱が届きまして、「ちょっと、あんた、何買ったの??」「重たいんだから自分で運んでよ!!」とカミさんに言われながらも心はウキウキ。箱を開けると見覚えのある背表紙がずら〜っと…60巻は迫力ありますね!
「三国志」って意識してなくても見たり聞いたりする機会はけっこうあるもので、予備知識をお持ちの方も多いかと思います。孔明と言う天才軍師とか、曹操と言うおっかないオッサンとか、なんだかんだ最後は司馬懿とか…名前くらいは聞いたことがあるでしょう。
最近の作品名で言うと、映画「レッドクリフ」とか中国ドラマ「Secret of Three Kingdoms」とか。最近の日本のTVだと「パリピ孔明」なんかも…ストーリーとしてはおふざけなので全く原作とは関係ないけど、「三国志」に対する作者のリスペクトは感じられますね。
そうした断片を重ねて何となくイメージができちゃうのが「三国志」なのですが、全編を通して読むのは初めてのことです。5月に買った全60巻を、途中中断したり、ストーリーが追えなくなって読み戻したり、タワーの様に積んだ60巻を倒壊させてしまって、どこまで読んだかわからなくなって迷走していた時期もあり、ようやく先日完読しました。
長大な物語なので読み切った満足感はあるのですが、少年時代に「水滸伝」で感じた爽快感や没入感は残念ながら感じることはできませんでした。これは物語の内容もあるのでしょうが、自分自身が年を取ったことで感じ方が変わってしまった…ということも大きいかと思います。
あと、肉体的変化もあり、老眼のせいで小さな字が…人名や地名などの読みにルビを入れてくれてあるのですが、そのルビはほぼ無理…読めません。という感じで、そのたびに集中力が途切れてしまい、昔のようには没入できないのですね。いちいち立ち止まっていては読み進めることができないので、読み方がわからない人名などは漢字のニュアンスで勝手に名前を付けて読んでました。
最後に感想をちょこっとだけ…。殺し合い、裏切り、寝返り、嫉妬、知略謀略…まぁ戦いの時代を描いた物語ですから、全編を通してそんなことが繰り返され、最後には主要な登場人物は皆死んでしまっている…という、あまりすっきりとしないラストですが、まあ史実がベースなので仕方ありませんね。
それと、これも史実なのか物語の作り方なのかわかりませんが、血統に対する強い思いが感じられず、思いを重ねにくかったということもあります。ここで言う血統というのは皇帝の血統を指しますが、主人公の劉備玄徳が漢王朝の末裔であるということで、やがて皇帝を名乗るのはわかりますが、そうじゃない皇帝もいるわけです。
地方の一豪族の長が力を持って、やがて大きな国をまとめ、「そろそろオレも皇帝か!」って感じで皇帝を名乗っちゃう…そんなこともアリなんですね。臣下はどういう思いでついていくのでしょうか?心から奉るのでしょうか?「あいつ怖いからしょうがなく従う」って感じでしょうか?
126代の皇統を護持する日本と、歴代の王朝をバタバタと倒してはまた別の王朝を立ててきた中国(正確には中国じゃないんですけど…今の中国の位置にあった国々とでも言いましょうか)では、やはり皇帝に対する思いが違うのでしょうか?
それにしても、昔の中国には1800年も前のこと…日本で言えばまだ卑弥呼の時代に、これだけの歴史上の記録が残っているというのは驚きです。これから「三国志」を読む方にお薦めしたいのですが、ぜひ後漢時代の地図を横において読んでみてください。
物語では、大軍を率いてかなりの距離を移動しています。陸路だけではなく、水軍が河を上ったり下ったり、その様子をリアルに感じるためには地図が不可欠です。各巻、巻末に簡単な地図が載っているのですが、ちょっと大雑把すぎて地図にない地名も多く出てきますんで、なんとなく迷子になったみたいでピンとこないことが結構あります。
「三国志 地図」とかで検索すると出てきますが、いまいち見やすい物がみつからず…これと言ってお勧めはないのですが、ぜひ探してみてください。

2025.06.03
今年も住宅省エネキャンペーンが始まっています。
昨年の「子育てエコ住宅支援事業」が今年は「子育てグリーン住宅支援事業」に名前が変わったこと以外は、「先進的窓リノベ支援事業」「給湯省エネ事業」とも昨年から引き継がれまして、細かい部分で内容は少々変わってはいますが、おおむね同じような工事に対して補助金が交付される…という国の事業です。
これら国が先導しての省エネキャンペーンは2023年から始まっていまして、今年が3年目となる事業です。僕たちの肌感覚では言うと、「けっこう大きな旗を振っているのにイマイチ知れ渡っていないのかも…」というイメージがあります。実際、昨年は予算を消化しきれずに余らせた…という影響か、今年は昨年より少しではありますが減額となっています。
ということで、今年も軽くご紹介しておきます。使いやすい補助金事業なので、住宅の新築やリフォームをお考えの方はちょっと頭の隅にこの情報を置いておいてください。
まず、先に述べたようにこの省エネキャンペーンには大きく3つの柱があります。1つは「子育てグリーン住宅支援事業」ですが、住宅の新築ですと長期優良住宅やZEH水準の住宅など、一定の省エネ基準を満たす住宅について補助金が交付されるという内容です。
リフォームの場合は開口部(窓など)の断熱改修、躯体(建物自体の壁や天井裏など)の断熱改修、エコ住宅設備(節水型トイレ・高効率給湯器・節湯水栓など)の設置など、部位ごとに支給される補助金になります。「子育て」というタイトルがついていますが、すでに子育てを終わった世代の方でも条件によっては申請可能です。
「先進的窓リノベ支援事業」は、開口部の断熱改修に特化した補助事業になります。こちらは対象工事としてはリフォームのみになりますが、同じ開口部の改修でも前述の「子育てグリーン」よりも交付金額がかなり大きくなっているのが特徴です。
開口部の改修についえは、窓(サッシ)そのものを交換する方法やガラスのみの交換、あるいは内窓の取り付けなど、いくつかのパターンがあります。その中で圧倒的に多いのが、内窓の設置です。短期間で施工できて効果が実感しやすく、工事費用も比較的安価なので、僕たちとしてもお勧めしやすい内容になっています。
「給湯省エネ事業」は、こちらも新築・リフォームともに使える補助事業となります。住宅の光熱費の内訳で、給湯機の占める割合って結構大きなものになります。なので、効率の良い給湯機に交換することに対して補助金を交付する…というのがこの事業です。
たまに、オール電化のための補助金かと勘違いされることがあるのですが、ガスであっても条件が合えば対象の工事となります。また、設置に対する補助だけではなく、電気温水器などからの交換の場合は旧給湯器の撤去に対しても補助がもらえます。
ざっとこんな感じの内容になりますが、詳しくは公式サイトをご覧ください。
「住宅省エネ2025キャンペーン【公式】」
ところで…この補助事業、ひとつのリフォーム工事でも、内容を分けて最も補助金額が高いところで申請することができます。例えば、壁の断熱やユニットバスの入れ替えを「子育てグリーン」で、内窓の設置を「窓リノベ」で、給湯器の交換を「給湯省エネ」で…という具合に、最も補助率の高いところに分けて申請することも可能です。
でも、ちょこっとややこしい…。給湯器を例に挙げると、「子育てグリーン」よりも「給湯省エネ」の方が断然補助金額は高くなっています…が、「子育てグリーン」では対象になる機種でも「給湯省エネ」では対象にならないとか、どの補助事業に当て込んでいくかなどしっかり考えないと、結構わかりづらい点もあるのです。
なかなかサイトを見るだけでは理解しにくい点もあると思うので、もしかして自分も対象かも…と思われる方は四季の家工房までお問い合わせいただければ個別に対応いたします。また、この補助金事業に関しては、過去にも何度かこの日記のコーナーで触れてますので興味があったらご参照ください。
毎回お知らせしていますが、こういった補助金事業は予算が消化された時点で打ち止めとなります。今年はまだ始まったばかりなのでまだまだ予算は残っていますが、もしご希望な方がみえたら早めの行動をお勧めしています。
昨年の「子育てエコ住宅支援事業」が今年は「子育てグリーン住宅支援事業」に名前が変わったこと以外は、「先進的窓リノベ支援事業」「給湯省エネ事業」とも昨年から引き継がれまして、細かい部分で内容は少々変わってはいますが、おおむね同じような工事に対して補助金が交付される…という国の事業です。
これら国が先導しての省エネキャンペーンは2023年から始まっていまして、今年が3年目となる事業です。僕たちの肌感覚では言うと、「けっこう大きな旗を振っているのにイマイチ知れ渡っていないのかも…」というイメージがあります。実際、昨年は予算を消化しきれずに余らせた…という影響か、今年は昨年より少しではありますが減額となっています。
ということで、今年も軽くご紹介しておきます。使いやすい補助金事業なので、住宅の新築やリフォームをお考えの方はちょっと頭の隅にこの情報を置いておいてください。
まず、先に述べたようにこの省エネキャンペーンには大きく3つの柱があります。1つは「子育てグリーン住宅支援事業」ですが、住宅の新築ですと長期優良住宅やZEH水準の住宅など、一定の省エネ基準を満たす住宅について補助金が交付されるという内容です。
リフォームの場合は開口部(窓など)の断熱改修、躯体(建物自体の壁や天井裏など)の断熱改修、エコ住宅設備(節水型トイレ・高効率給湯器・節湯水栓など)の設置など、部位ごとに支給される補助金になります。「子育て」というタイトルがついていますが、すでに子育てを終わった世代の方でも条件によっては申請可能です。
「先進的窓リノベ支援事業」は、開口部の断熱改修に特化した補助事業になります。こちらは対象工事としてはリフォームのみになりますが、同じ開口部の改修でも前述の「子育てグリーン」よりも交付金額がかなり大きくなっているのが特徴です。
開口部の改修についえは、窓(サッシ)そのものを交換する方法やガラスのみの交換、あるいは内窓の取り付けなど、いくつかのパターンがあります。その中で圧倒的に多いのが、内窓の設置です。短期間で施工できて効果が実感しやすく、工事費用も比較的安価なので、僕たちとしてもお勧めしやすい内容になっています。
「給湯省エネ事業」は、こちらも新築・リフォームともに使える補助事業となります。住宅の光熱費の内訳で、給湯機の占める割合って結構大きなものになります。なので、効率の良い給湯機に交換することに対して補助金を交付する…というのがこの事業です。
たまに、オール電化のための補助金かと勘違いされることがあるのですが、ガスであっても条件が合えば対象の工事となります。また、設置に対する補助だけではなく、電気温水器などからの交換の場合は旧給湯器の撤去に対しても補助がもらえます。
ざっとこんな感じの内容になりますが、詳しくは公式サイトをご覧ください。
「住宅省エネ2025キャンペーン【公式】」
ところで…この補助事業、ひとつのリフォーム工事でも、内容を分けて最も補助金額が高いところで申請することができます。例えば、壁の断熱やユニットバスの入れ替えを「子育てグリーン」で、内窓の設置を「窓リノベ」で、給湯器の交換を「給湯省エネ」で…という具合に、最も補助率の高いところに分けて申請することも可能です。
でも、ちょこっとややこしい…。給湯器を例に挙げると、「子育てグリーン」よりも「給湯省エネ」の方が断然補助金額は高くなっています…が、「子育てグリーン」では対象になる機種でも「給湯省エネ」では対象にならないとか、どの補助事業に当て込んでいくかなどしっかり考えないと、結構わかりづらい点もあるのです。
なかなかサイトを見るだけでは理解しにくい点もあると思うので、もしかして自分も対象かも…と思われる方は四季の家工房までお問い合わせいただければ個別に対応いたします。また、この補助金事業に関しては、過去にも何度かこの日記のコーナーで触れてますので興味があったらご参照ください。
毎回お知らせしていますが、こういった補助金事業は予算が消化された時点で打ち止めとなります。今年はまだ始まったばかりなのでまだまだ予算は残っていますが、もしご希望な方がみえたら早めの行動をお勧めしています。

2025.02.04
本巣市の山の中に素敵なお菓子屋さんがやってきます。やってきます…って言うのは、もともと本巣でお店をやっていたわけではなく、名古屋の人気店が何故か本巣の山の中に引っ越して来るのです。
今回、いろいろなご縁がつながってお店づくりのお手伝いをさせていただきました。絶対美味しいんで、ちょこっとご紹介させてもらいます。
そのお店の名前は「biscuiterie gourmandise(グルマンディーズ)」さんと言って、もともとは千種でお店を出して見えました。僕も以前の千種のお店には一度だけ伺ったことがあるのですが、小さいのだけどとってもこだわりの詰まったお店で、一歩入った瞬間に「お店=オーナーのお人柄」を感じてしまいました。
落ち着いたグレイッシュな内装にアンティークの家具や小物が所せましと置かれていて、きっとひとつひとつに思い入れがたくさんあるのでしょう。「この木の箱は何?」って聞いたら「いつどこでどんな人から譲ってもらった」とか、きっとそれぞれの物語を語ってくれそうな、そんな雰囲気のお店です。
そして、もちろんお菓子がとっても美味しいのです。僕はその時はエクレア2種類と焼き菓子を少しいただいて帰ったのですが、エクレアにはやかましいカミさんがおおいにうなずきながら食べていたので間違いはありません!
そんなグルマンディーズさんが長年親しんだ千種を離れて、なぜ本巣の山奥に??そこは僕があれこれ詮索しても仕方がないのですが、人間誰でも長く仕事を続けてくると環境や少し生き方を調整したくなるタイミングというのがあるのだと思います。
まぁ、ご縁という部分で事実だけお知らせしておきますと、今回グルマンディーズさんがお店を移転する建物と言うのが、四季の家工房で2008年に改修工事をさせていただいたSさんのお宅なのです。
Sさんはこの土地で二人の娘さんを育てながら、ご自身では狂言の演者としても活動されていました。毎春この里山を舞台に狂言の公演を行い、僕も毎年見に行くのを楽しみにしていました。
そんなSさんもお歳を召され、2年ほど前に本巣の地を離れて娘さんの住む都会に転居され、住まいは売りに出すことになりました。ちょうどその頃「名古屋を離れて自然が多いところでお店を…」とあちこち探していたグルマンディーズさんと、Sさんのご縁がつながったわけです。
Sさんご家族と四季の家工房とは、工事後も狂言や建物のメンテナンスなどを通してお付き合いは続いていました。建物を売りに出すことになったというタイミングでも、事の流れをご連絡をいただいたばかりか、Sさんが使っていた道具類や資材など譲っていただいたりと、とても良くしていただきました。そして、グルマンディーズさんに四季の家工房をご紹介くださいました。本当に感謝しております。
で、ご縁がもうひとつありまして…「Sさんご紹介の四季の家工房とはどんなとこかなぁ」と言うわけで、グルマンディーズさんは四季の家工房のホームページを隅から隅まで見ていただいたようです。そこでとっても気になる記事にピカーンと来た(ご本人がそう言ってました)とのことです。
それは…四季の家工房結成時に全員で行ったフランスでの藁の家の工事記録でした。ノルマンディーのラ・バーバリーという農場の一角に、僕の友人のフランス人が藁の家を建てたいということで呼ばれまして、2週間ちょっと農家に住み込んで上棟作業をしてきました。
ご縁と言うのは、そこでパン焼きの修行をしていたS君という若者がいたのですが、グルマンディーズさんとS君とはお友達同士ってことなんです。で、グルマンディーズさん自身「いつかは行ってみたい」と思っていた場所だったそうで、そこを造った四季の家工房をお店づくりのパートナーとして選んでくださいました。どこでどう縁がつながるか、ホントわからないものです。
ちなみにS君、僕の記憶からは長い間遠のいていたせいか、S君の名前が出てからピンとくるまで数秒かかってしまいました。僕の中では修行中の若者と言うイメージのままですが、今ではパリでパン屋を独立開業している凄腕のパン職人になっているそうなんです。しかも、並んで買い物するのが大嫌いなフランス人が並んでも買いに来るっていうパン屋だそうで、すごいですね〜!
こういうご縁があって、グルマンディーズさんから正式なご依頼のメールをいただいたと言うわけです。そして、千種のお店を訪ねて買って帰ったエクレアがとっても美味しかった…って話につながるんですが、それ以外にも結構いろいろなことが起きて、本巣のお店がほぼほぼ出来上がったのが2024年の暮れのことです。
その、いろいろな部分はまた別の機会にご紹介しますが、オープンはもう少し先…この春頃かな?
今回、いろいろなご縁がつながってお店づくりのお手伝いをさせていただきました。絶対美味しいんで、ちょこっとご紹介させてもらいます。
そのお店の名前は「biscuiterie gourmandise(グルマンディーズ)」さんと言って、もともとは千種でお店を出して見えました。僕も以前の千種のお店には一度だけ伺ったことがあるのですが、小さいのだけどとってもこだわりの詰まったお店で、一歩入った瞬間に「お店=オーナーのお人柄」を感じてしまいました。
落ち着いたグレイッシュな内装にアンティークの家具や小物が所せましと置かれていて、きっとひとつひとつに思い入れがたくさんあるのでしょう。「この木の箱は何?」って聞いたら「いつどこでどんな人から譲ってもらった」とか、きっとそれぞれの物語を語ってくれそうな、そんな雰囲気のお店です。
そして、もちろんお菓子がとっても美味しいのです。僕はその時はエクレア2種類と焼き菓子を少しいただいて帰ったのですが、エクレアにはやかましいカミさんがおおいにうなずきながら食べていたので間違いはありません!
そんなグルマンディーズさんが長年親しんだ千種を離れて、なぜ本巣の山奥に??そこは僕があれこれ詮索しても仕方がないのですが、人間誰でも長く仕事を続けてくると環境や少し生き方を調整したくなるタイミングというのがあるのだと思います。
まぁ、ご縁という部分で事実だけお知らせしておきますと、今回グルマンディーズさんがお店を移転する建物と言うのが、四季の家工房で2008年に改修工事をさせていただいたSさんのお宅なのです。
Sさんはこの土地で二人の娘さんを育てながら、ご自身では狂言の演者としても活動されていました。毎春この里山を舞台に狂言の公演を行い、僕も毎年見に行くのを楽しみにしていました。
そんなSさんもお歳を召され、2年ほど前に本巣の地を離れて娘さんの住む都会に転居され、住まいは売りに出すことになりました。ちょうどその頃「名古屋を離れて自然が多いところでお店を…」とあちこち探していたグルマンディーズさんと、Sさんのご縁がつながったわけです。
Sさんご家族と四季の家工房とは、工事後も狂言や建物のメンテナンスなどを通してお付き合いは続いていました。建物を売りに出すことになったというタイミングでも、事の流れをご連絡をいただいたばかりか、Sさんが使っていた道具類や資材など譲っていただいたりと、とても良くしていただきました。そして、グルマンディーズさんに四季の家工房をご紹介くださいました。本当に感謝しております。
で、ご縁がもうひとつありまして…「Sさんご紹介の四季の家工房とはどんなとこかなぁ」と言うわけで、グルマンディーズさんは四季の家工房のホームページを隅から隅まで見ていただいたようです。そこでとっても気になる記事にピカーンと来た(ご本人がそう言ってました)とのことです。
それは…四季の家工房結成時に全員で行ったフランスでの藁の家の工事記録でした。ノルマンディーのラ・バーバリーという農場の一角に、僕の友人のフランス人が藁の家を建てたいということで呼ばれまして、2週間ちょっと農家に住み込んで上棟作業をしてきました。
ご縁と言うのは、そこでパン焼きの修行をしていたS君という若者がいたのですが、グルマンディーズさんとS君とはお友達同士ってことなんです。で、グルマンディーズさん自身「いつかは行ってみたい」と思っていた場所だったそうで、そこを造った四季の家工房をお店づくりのパートナーとして選んでくださいました。どこでどう縁がつながるか、ホントわからないものです。
ちなみにS君、僕の記憶からは長い間遠のいていたせいか、S君の名前が出てからピンとくるまで数秒かかってしまいました。僕の中では修行中の若者と言うイメージのままですが、今ではパリでパン屋を独立開業している凄腕のパン職人になっているそうなんです。しかも、並んで買い物するのが大嫌いなフランス人が並んでも買いに来るっていうパン屋だそうで、すごいですね〜!
こういうご縁があって、グルマンディーズさんから正式なご依頼のメールをいただいたと言うわけです。そして、千種のお店を訪ねて買って帰ったエクレアがとっても美味しかった…って話につながるんですが、それ以外にも結構いろいろなことが起きて、本巣のお店がほぼほぼ出来上がったのが2024年の暮れのことです。
その、いろいろな部分はまた別の機会にご紹介しますが、オープンはもう少し先…この春頃かな?

2025.01.01
あけましておめでとうございます。令和7年。西暦2025年のスタートです。
今年は住宅業界では大きな改変がある年でして、建築基準法が更新され、住宅の省エネ基準への適合も義務化される年です。これは国が示す2050年「全ての住宅をカーボンニュートラルに」を目標とした歩みのひとつです。
四半世紀後の2050年に日本が世界がどうなっていくのか、カーボンニュートラルは達成できるのか…今年は大きな転換期になるかもしれません。
ただ、僕たち四季の家工房としては、やることはあまり変わらないかもしれません。手続き上の違いはありますが、建物の仕様としてはこれと言って変える必要はなさそうです。逆に言えば、これまでやってきたことがあながち間違いではなかった、と実感したりもしています。
幸せな住まいづくりに、今年も四季の家工房をよろしくお願いいたします。
今年は住宅業界では大きな改変がある年でして、建築基準法が更新され、住宅の省エネ基準への適合も義務化される年です。これは国が示す2050年「全ての住宅をカーボンニュートラルに」を目標とした歩みのひとつです。
四半世紀後の2050年に日本が世界がどうなっていくのか、カーボンニュートラルは達成できるのか…今年は大きな転換期になるかもしれません。
ただ、僕たち四季の家工房としては、やることはあまり変わらないかもしれません。手続き上の違いはありますが、建物の仕様としてはこれと言って変える必要はなさそうです。逆に言えば、これまでやってきたことがあながち間違いではなかった、と実感したりもしています。
幸せな住まいづくりに、今年も四季の家工房をよろしくお願いいたします。
