岐阜と愛知で一生愛着の持てる家を自由に建てる!
大工と造るデザイン住宅が「あなたの家」を実現します。
こだわりの木の家 新築/リフォーム施工実績 お客様の声 イベント情報 四季の家工房とは 住宅のよくあるご質問 資料請求 お問い合わせ
更新履歴 リンク サイトマップ
トップページに戻る
  1. トップページ
  2. 四季便り2025
四季便りバックナンバー
四季便りバックナンバー
2025.06.03
今年も住宅省エネキャンペーンが始まっています。

昨年の「子育てエコ住宅支援事業」が今年は「子育てグリーン住宅支援事業」に名前が変わったこと以外は、「先進的窓リノベ支援事業」「給湯省エネ事業」とも昨年から引き継がれまして、細かい部分で内容は少々変わってはいますが、おおむね同じような工事に対して補助金が交付される…という国の事業です。

これら国が先導しての省エネキャンペーンは2023年から始まっていまして、今年が3年目となる事業です。僕たちの肌感覚では言うと、「けっこう大きな旗を振っているのにイマイチ知れ渡っていないのかも…」というイメージがあります。実際、昨年は予算を消化しきれずに余らせた…という影響か、今年は昨年より少しではありますが減額となっています。

ということで、今年も軽くご紹介しておきます。使いやすい補助金事業なので、住宅の新築やリフォームをお考えの方はちょっと頭の隅にこの情報を置いておいてください。

まず、先に述べたようにこの省エネキャンペーンには大きく3つの柱があります。1つは「子育てグリーン住宅支援事業」ですが、住宅の新築ですと長期優良住宅やZEH水準の住宅など、一定の省エネ基準を満たす住宅について補助金が交付されるという内容です。

リフォームの場合は開口部(窓など)の断熱改修、躯体(建物自体の壁や天井裏など)の断熱改修、エコ住宅設備(節水型トイレ・高効率給湯器・節湯水栓など)の設置など、部位ごとに支給される補助金になります。「子育て」というタイトルがついていますが、すでに子育てを終わった世代の方でも条件によっては申請可能です。

「先進的窓リノベ支援事業」は、開口部の断熱改修に特化した補助事業になります。こちらは対象工事としてはリフォームのみになりますが、同じ開口部の改修でも前述の「子育てグリーン」よりも交付金額がかなり大きくなっているのが特徴です。

開口部の改修についえは、窓(サッシ)そのものを交換する方法やガラスのみの交換、あるいは内窓の取り付けなど、いくつかのパターンがあります。その中で圧倒的に多いのが、内窓の設置です。短期間で施工できて効果が実感しやすく、工事費用も比較的安価なので、僕たちとしてもお勧めしやすい内容になっています。

「給湯省エネ事業」は、こちらも新築・リフォームともに使える補助事業となります。住宅の光熱費の内訳で、給湯機の占める割合って結構大きなものになります。なので、効率の良い給湯機に交換することに対して補助金を交付する…というのがこの事業です。

たまに、オール電化のための補助金かと勘違いされることがあるのですが、ガスであっても条件が合えば対象の工事となります。また、設置に対する補助だけではなく、電気温水器などからの交換の場合は旧給湯器の撤去に対しても補助がもらえます。

ざっとこんな感じの内容になりますが、詳しくは公式サイトをご覧ください。

住宅省エネ2025キャンペーン【公式】

ところで…この補助事業、ひとつのリフォーム工事でも、内容を分けて最も補助金額が高いところで申請することができます。例えば、壁の断熱やユニットバスの入れ替えを「子育てグリーン」で、内窓の設置を「窓リノベ」で、給湯器の交換を「給湯省エネ」で…という具合に、最も補助率の高いところに分けて申請することも可能です。

でも、ちょこっとややこしい…。給湯器を例に挙げると、「子育てグリーン」よりも「給湯省エネ」の方が断然補助金額は高くなっています…が、「子育てグリーン」では対象になる機種でも「給湯省エネ」では対象にならないとか、どの補助事業に当て込んでいくかなどしっかり考えないと、結構わかりづらい点もあるのです。

なかなかサイトを見るだけでは理解しにくい点もあると思うので、もしかして自分も対象かも…と思われる方は四季の家工房までお問い合わせいただければ個別に対応いたします。また、この補助金事業に関しては、過去にも何度かこの日記のコーナーで触れてますので興味があったらご参照ください。

毎回お知らせしていますが、こういった補助金事業は予算が消化された時点で打ち止めとなります。今年はまだ始まったばかりなのでまだまだ予算は残っていますが、もしご希望な方がみえたら早めの行動をお勧めしています。
小野
2025.02.04
本巣市の山の中に素敵なお菓子屋さんがやってきます。やってきます…って言うのは、もともと本巣でお店をやっていたわけではなく、名古屋の人気店が何故か本巣の山の中に引っ越して来るのです。

今回、いろいろなご縁がつながってお店づくりのお手伝いをさせていただきました。絶対美味しいんで、ちょこっとご紹介させてもらいます。

そのお店の名前は「biscuiterie gourmandise(グルマンディーズ)」さんと言って、もともとは千種でお店を出して見えました。僕も以前の千種のお店には一度だけ伺ったことがあるのですが、小さいのだけどとってもこだわりの詰まったお店で、一歩入った瞬間に「お店=オーナーのお人柄」を感じてしまいました。

落ち着いたグレイッシュな内装にアンティークの家具や小物が所せましと置かれていて、きっとひとつひとつに思い入れがたくさんあるのでしょう。「この木の箱は何?」って聞いたら「いつどこでどんな人から譲ってもらった」とか、きっとそれぞれの物語を語ってくれそうな、そんな雰囲気のお店です。

そして、もちろんお菓子がとっても美味しいのです。僕はその時はエクレア2種類と焼き菓子を少しいただいて帰ったのですが、エクレアにはやかましいカミさんがおおいにうなずきながら食べていたので間違いはありません!

そんなグルマンディーズさんが長年親しんだ千種を離れて、なぜ本巣の山奥に??そこは僕があれこれ詮索しても仕方がないのですが、人間誰でも長く仕事を続けてくると環境や少し生き方を調整したくなるタイミングというのがあるのだと思います。

まぁ、ご縁という部分で事実だけお知らせしておきますと、今回グルマンディーズさんがお店を移転する建物と言うのが、四季の家工房で2008年に改修工事をさせていただいたSさんのお宅なのです。

Sさんはこの土地で二人の娘さんを育てながら、ご自身では狂言の演者としても活動されていました。毎春この里山を舞台に狂言の公演を行い、僕も毎年見に行くのを楽しみにしていました。

そんなSさんもお歳を召され、2年ほど前に本巣の地を離れて娘さんの住む都会に転居され、住まいは売りに出すことになりました。ちょうどその頃「名古屋を離れて自然が多いところでお店を…」とあちこち探していたグルマンディーズさんと、Sさんのご縁がつながったわけです。

Sさんご家族と四季の家工房とは、工事後も狂言や建物のメンテナンスなどを通してお付き合いは続いていました。建物を売りに出すことになったというタイミングでも、事の流れをご連絡をいただいたばかりか、Sさんが使っていた道具類や資材など譲っていただいたりと、とても良くしていただきました。そして、グルマンディーズさんに四季の家工房をご紹介くださいました。本当に感謝しております。

で、ご縁がもうひとつありまして…「Sさんご紹介の四季の家工房とはどんなとこかなぁ」と言うわけで、グルマンディーズさんは四季の家工房のホームページを隅から隅まで見ていただいたようです。そこでとっても気になる記事にピカーンと来た(ご本人がそう言ってました)とのことです。

それは…四季の家工房結成時に全員で行ったフランスでの藁の家の工事記録でした。ノルマンディーのラ・バーバリーという農場の一角に、僕の友人のフランス人が藁の家を建てたいということで呼ばれまして、2週間ちょっと農家に住み込んで上棟作業をしてきました。

ご縁と言うのは、そこでパン焼きの修行をしていたS君という若者がいたのですが、グルマンディーズさんとS君とはお友達同士ってことなんです。で、グルマンディーズさん自身「いつかは行ってみたい」と思っていた場所だったそうで、そこを造った四季の家工房をお店づくりのパートナーとして選んでくださいました。どこでどう縁がつながるか、ホントわからないものです。

ちなみにS君、僕の記憶からは長い間遠のいていたせいか、S君の名前が出てからピンとくるまで数秒かかってしまいました。僕の中では修行中の若者と言うイメージのままですが、今ではパリでパン屋を独立開業している凄腕のパン職人になっているそうなんです。しかも、並んで買い物するのが大嫌いなフランス人が並んでも買いに来るっていうパン屋だそうで、すごいですね〜!

こういうご縁があって、グルマンディーズさんから正式なご依頼のメールをいただいたと言うわけです。そして、千種のお店を訪ねて買って帰ったエクレアがとっても美味しかった…って話につながるんですが、それ以外にも結構いろいろなことが起きて、本巣のお店がほぼほぼ出来上がったのが2024年の暮れのことです。

その、いろいろな部分はまた別の機会にご紹介しますが、オープンはもう少し先…この春頃かな?
グルマンディーズ グルマンディーズ グルマンディーズ
小野
2025.01.01
あけましておめでとうございます。令和7年。西暦2025年のスタートです。

今年は住宅業界では大きな改変がある年でして、建築基準法が更新され、住宅の省エネ基準への適合も義務化される年です。これは国が示す2050年「全ての住宅をカーボンニュートラルに」を目標とした歩みのひとつです。

四半世紀後の2050年に日本が世界がどうなっていくのか、カーボンニュートラルは達成できるのか…今年は大きな転換期になるかもしれません。

ただ、僕たち四季の家工房としては、やることはあまり変わらないかもしれません。手続き上の違いはありますが、建物の仕様としてはこれと言って変える必要はなさそうです。逆に言えば、これまでやってきたことがあながち間違いではなかった、と実感したりもしています。

幸せな住まいづくりに、今年も四季の家工房をよろしくお願いいたします。
小野